久しぶりに心底面白い!と思えた本に出会えました(*^_^*)
世界9万5000キロ自転車ひとり旅!
というクレイジーなチャレンジが本書の内容☆
笑いあり、涙あり!人生とは旅とは、世界とは何かを教えてくれる本です
<概要>
ある精神科病院で知り合った占いババアの「あなたは幸せに順風満帆の人生を送るわ。でも、スリルや冒険とは縁のない人生ね」という一言を覆すべく、漠然とした夢だった自転車世界一周の旅に出発!
アメリカ大陸、南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジアと旅は進んでいきます
その国その国の観光地的な紹介ではなく、どちらかというと人と人との出会いと別れ、そこでのドラマ、ピュアな感動的経験を中心に話が進みます。
世界中の人々との出会いや圧倒的な景観が教えてくれる、素朴な疑問。自分の中にある偏見やちっぽけさ、そういったのをポンっとその場において考えさせてくれる奥深さもあり、旅行とは違う旅の良さが凝縮されています。
<感想>
とにかくおもしろい!
今すぐ旅に出たくなる内容でした!
世界はメディアの発展で圧倒的に狭くなっていると思います。
テレビカメラの入っていないところは少ないし、本屋に行けば旅行雑誌がたくさんあるし、インターネットを使えば世界中の景色がすぐに見れる。
実際自分の目を通してみた景色は数少なくいのにいつの間にか知った気になっているのではないかなぁと
筆者は文中で「自分が未体験ならば、そこは紛れもなく”フロンティア”である。実際そこに行って己の目でみない限り、それは自分にとって永遠に”未知”なのだ」と書いています。
まさに経験をした人にしか語れない言葉。
事前の情報とのギャップ、その瞬間にその場で体験することの意味、生きた体験の価値を端的に言い表しているんだと感じます。
また、旅の道中で出会ったタケシの言葉にはっとさせられます。
待ちの物乞いに対して
「すべてに敬意を払おうと思っているです」
差別偏見なく、純粋に人を人として敬う姿勢。
毎日の生活の中でははるか彼方へ忘却されているけど
実に大切なことだと思う。
旅から学ぶことはきっと文章化することができないことも多くあるんだろうなぁ~
旅好きの方は是非一読ください(*^_^*)